借入金月商倍率の計算方法

借入金月商倍率とは?

企業を経営していると、様々な場面で資金が必要になってきます。事業継続のための運転資金、事業拡大のための設備資金など、日々資金需要に対応しなければいけません。

 

その資金を全額自己資金から補うことができれば問題ありませんが、多くの企業ではそうはいかず、金融機関からの融資などにより資金調達を計画しなければいけません。

 

企業経営者からすれば、自社がどれくらい資金調達ができるかどうかは、今後の資金繰りや事業展開を考えるうえで気になる点ではないでしょうか。

 

そのひとつの目安となる指標が「借入金月商倍率」で、その名の通り借入金の総額が売上の何ヶ月分に相当するかを示す指標です。

 

借入金月商倍率の計算方法

借入金月商倍率は、以下の計算式により導かれます。

 

  • 借入金月商倍率=(短期借入金+長期借入金+割引手形)÷月平均売上高

 

例えば短期借入金・長期借入金・割引手形の合計が3千万円、月平均売上高が1千万円の場合、借入金月商倍率は3倍(3ヶ月)となります。

 

借入金月商倍率は、決算書上の数字から簡単に計算されますので、借入が利用できるかどうかの大まかな目安として利用されています。逆に言えば金融機関側では、企業に対して融資可能かどうかのひとつの判断指標となるわけです。

 

その基準は業種により異なりますが、一般的には以下のように判断されています。

 

  • 小売業・製造業→1.5:安全 3.0:要注意 6.0:危険
  • 卸売業→0.8:安全 1.5:要注意 3.0:危険

 

これらから概ね3.0倍(3ヶ月)以内であればまだ借入ができるだろうと判断できます。

 

ただし製造業や旅館業などは設備投資額が大きくなりますので、どうしてもこの数字も大きくなります。

 

また事業の発展を目的に積極的に設備投資を行う企業も、借入金月商倍率は大きくなります。

 

つまり借入金の内容も問題というわけです。

 

借入金月商倍率は、融資可能かどうかの判断指標のひとつです。ただし企業活動では様々な要素が絡んでいます。あくまで大雑把に判断するのに利用できる程度としてとらえておきましょう。